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ayakotjy

氷川教授の「アニメに歴史あり」

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氷川教授の「アニメに歴史あり」

二度目のテレビ化である。人体欠損や流血も多く、表現的に苛烈な中から人間性の本質を浮き彫りにしようと試みる意欲作である。彩度を抑えめの色彩設計でモノトーン描写も多く、回想中心の回は白黒で表現されているなどの配慮に感心した。「どろろ」の原作漫画は、手塚治虫が1967年に「週刊少年サンデー」誌上で連載開始した。戦国時代の乱世――父の欲望で身体各部を鬼神に奪われた百鬼丸という若者が、盗賊の子ども“どろろ”と妖怪退治の旅を行い、欠損を取りもどしていく。水木しげる中心に起きた妖怪ブームに対抗した部分もあり、それまで科学が牽引していた幸福感が公害問題や交通戦争など文明の暗部へと転換し始め、政治闘争が起きるという社会の大激変期の雰囲気が投影されている。アニメーション制作は虫プロダクションが手がけた。各キャラの衣装は凄く気になって、サイトに検索してみれば、いっぱいコスプレ衣装を出てきます。一度着試してほしいなあ~
アニメ化もそれに呼応した成熟の映像を多々打ち出していく。特に虫プロ担当分は村野守美、りんたろうらがエッジの立った先鋭的な演出を連発し、虫プロ後期の表現主義的な印象を決定づけている。画面の大半を黒で潰し、般若の面を写真貼りつけで表現するなど、想像力を触発する挑戦的な画面づくりを続発している。


















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